おっきい茅の輪と、ちっちゃな茅の輪
今日はとても涼しい!!
風もあって、体感としては30℃に達していないかも思うほどでした。
本日より「茅の輪守り」の授与を行います。
29日夕方に、神職のみで行いました「夏越の除災招福祈願祭」にてお祓いをして、神さまのお力をわけていただきました。
また例年であれば、境内に直径2メートルほどの大きな茅の輪を舗設するのですが、
今年は台風により制作ができませんでした。
さて神社で、大きな茅の輪と小さな茅の輪がありますが。
なにが違うのか?
茅の輪の由緒については「備後国風土記」に記されています。
その逸話では、小さな茅の輪を腰につけることで、疫病などから逃れられるとあります。
平安時代では、腰につけるだけではなくて、公家の家門に掲げられるようになっていたようです。
また首にかけるほど大きくなっても行きました。
それから、皇室で行われていた六月晦日の大祓式の前に行われる、天皇のお祓いの儀式「節折(よおり)」が中断していた時代がありました。
その時代に、代わって、茅の輪をくぐる「菅抜き」と呼ばれる神事が行われていました。
これが皇室だけではなくて、伊勢の神宮でも茅の輪をくぐる神事が行われ、さらには全国の神社でも、現在のように茅の輪をくぐる神事が広まったのではないかと言われています。
時代を経るにつれて、茅の輪は身につけるものから、くぐってお祓いするものとなりました。
ちなみに、現在では皇室や神宮では、この茅の輪くぐりは行われていません。
きっぱりと止めたようですね。
きっと神話に由来する神事ではなくて、民間信仰に由来する行事だったからでしょう。
茅の輪は、その鋭い葉を剣にたとえ、病魔を退ける力があると言われいます。
剣……ならば腰につけるのがカッコいいですよね(*^^*)
現代では、腰に刀を差すのは駄目でしょうから、
茅の輪をつけてみませんか?
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